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ジーパンはいつから細くなったのか?

2016.02.13

1950年代終わりから1960年代に入ると洋服全般全てスリムなシルエットに変わって行きます。
ジーンズなどもスリムなパンツが主流になりますが、1950年代でもスリムジーンズとまではいきませんがパンツの先を少し細くテーパードさせた2タックパンツなどが1950年代半ば、2-トーンの切り返しやプリーツが入ったピストルパンツ、ステッチ入りパンツを中心に多く見られる様になり通常の2タックパンツとのシルエットの違いが出てきます。

1950年代は若者向けの雑誌に定着せず一瞬で消えてしまったデザインの洋服が沢山みられますが、先細を売りにしたカジュアルパンツなどの広告が存在するのは後の流行を先取りしていたとも言えます。
そういった流れも影響したのか1950年代のリーバイス501はストレートジーンズですが映画などではやや先細に形を変えているのが判る写真が存在します。

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1958年映画「闇に響く声/King Creole」でのエルヴィス・プレスリー
ロールアップしたリーバイス501のシルエットがやや細身に見えます。

 

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拡大してみるとロールアップした部分から見えるデニムの裏地、セルビッチ部分の幅がやたら広いのが判ります。先を詰めた分の余りがセルビッチ部分にまわって広くなっています。

 

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1953年映画「乱暴者/The Wild One 」でのマーロン・ブランド。
こちらもロールアップ部分のセルビッチが現行品より広いのが判ります。
1953年の時点でもこの方が良いと判断してシルエットを変えているのは興味深いです。

エルヴィス、マーロン・ブランド共に骨盤は太めなので当時の不良を演出するのには効果的だったのでしょうね。

 

 


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