「バイクメ~ン」望月峯太郎
2016.05.02
1989年から週間ヤングマガジンに掲載されたマンガ「バイクメ~ン」。
当時高校生だった私は、このマンガで衝撃を受け人生が決まってしまったといっても過言ではない。
ストーリーはいたってシンプル。
50年代のイギリスでのロッカーズと呼ばれる不良集団のリーダー格二人。
ボニーとドトキン。
抗争の果てに命を落とした二人はロックンロールの神により、現代の日本にタイムトリップしバイクと一体化したバイクメ~ンとして蘇り、日本の若者を洗脳し巻き込みながら抗争を続けるというもの。
このマンガが凄いのが、バイク、洋服、アクセサリー、小物、50年代当時の風景の描写、そして50年代のエルヴィス・プレスリーへの情熱である。
そんなディープでマニアックな題材をギャグと個性的なキャラクターを交えながらサラリと書き上げた作者の望月峯太郎氏のセンスは尋常ではない。
ロックンロールは音楽のジャンルではなく、生き方なんだと教えてもらった自分にとっては聖書といっても良いほどのマンガであった。
ライフスタイルの全てが50’s、ロックンロールにはあった。
ヘアスタイル、洋服、車、バイク、インテリア、音楽、遊び方。
「バイクメ~ン」を読んで今まで漠然としていた自分の価値観が一本の線でつながり物凄く気持ち良くなったのを覚えている。
今もふと「バイクメ~ン」を読んでしまうときがある。
何度読んでも新鮮なトキメキを与えてくれるマンガだ。
大人になりすぎてしまった自分に「バイクメ~ン」は今でもシンプルなロックンロールのかっこよさを思い出させてくれる。
おススメの作品で、映画化も切望してやまない作品である。
カテゴリー: Elvis Presley