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オーソドックスな八枚剥ぎ仕様のキャスケット

2016.02.12

一般にカスリと呼ばれるフレック模様やネップ柄は数多く存在しますが、横に入る波状のフレック模様は現行品ではあまり見かける事が無い希少なファブリックです。
オーソドックスな八枚剥ぎ仕様のキャスケットはアメリカ南部のストリートミュージシャンが被っていたやや大きめのシルエットをイメージして製作。
粗めのフレック模様が織り込まれた生地を使用した、50sテイスト溢れるキャスケットです。

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こちらはブラック、霜降りパターンが引き立ちます。

 

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こちらはブラウン、八枚剥ぎ仕様なので中央から放射状に横カスリが美しく広がります。

厚手で太目の畝が特徴のコーデュロイジャケットと合わせてみました。
Corduroy Sport Jacket/Red Rust Brownは同じ茶色系で相性良く着こなせます。

 

LOT.785  Fleck Casquette

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LOT.785 Fleck Casquette
Price…9,200yen(No Tax)
Size…S(56.5cm) / M(58cm) / L(60cm)
Color…Black , Brown
Material…W45%,C35%,AC9%,P6%,N4%,PU1%

 

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カテゴリー: 706union Items,Coordinate

2トーンカラーのショールカラー・スウェット

2016.02.11

寒い季節になると重ね着でシルエットの崩れが気になると思います。
50sのスウェットの雰囲気を保ちながら細身のグレーディングでジャケットやブルゾンのインナーとしても使える薄手のスウェット生地を使用したプルオーバーのショールカラー、襟部分は小ぶり浅めに設定しました。

 

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ペンダント等のアクセサリーをワンポイントにする場合、通常のショールカラーだと肌に直接着けないと収まらないのでアクセサリーが隠れてしまいますが、浅めの襟設定のデザインは襟の外側にペンダントを着けても調度良い位置におさまります。
50sヴィンテージのスウェットにある色合いの2トーンカラーを選びました。

 

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薄手の生地ですがピッタリと着られる形なので意外と暖かいです。

 

 

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元々インスピレーションを受けたのはこの写真
1956年12月にメンフィスのブラックミュージック専門のラジオ局WDIAのイベントでの楽屋風景、手前向かって左はジュニア・パーカー、エルヴィスの歌うミステリー・トレインは彼がオリジナルです。

そして中央のエルヴィス、右のボビー・ブランドの両名が着ているショールカラーの襟が以外と小ぶりで特徴が有り、これはスウェットでは無いと思いますが面白いです!
ヴィンテージでもVゾーン浅めのショールカラースウェットはあまり見かけないのですが、
逆にこの写真のイメージを参考に再構築したのがこのShawl Collar Sweatです。

 

 

 

LOT.776  Shawl Collar Sweat

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LOT.776 Shawl Collar Sweat
Price…11,000yen(No Tax)
Size…36,38,40
Color…Masterd-Navy,Red-Black
Material…Cotton 100%

 

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カテゴリー: 706union Items,Coordinate,Elvis Presley

50sジャケット当時の着こなし

2016.02.10

ポール・ニューマン主演映画「傷だらけの栄光・Somebody Up There Likes Me」
1956年に製作された作品ですが実在したボクシング世界ミドル級チャンピオン、ロッキー・グラジアノの生涯を描いた内容は日本でも影響を与えたらしく後に「あしたのジョー」でうまく使われています。
すぐ喧嘩をするが弱いものイジメはしない、女性に対してはシャイである、子供達にも慕われている下町のヒーロー、刑務所を何度も脱走している等、この魅力的キャラクターを巧く昇華したポール・ニューマンの演技も光り、この作品をプロットに様々な作品が派生していったのでしょう。
さらには注目すべき50sファッションアイテムが沢山登場します。
一度にはとても紹介出来ないくらいなのでまずはナッソージャケットの着こなしを!

 

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ロッキー役のポール・ニューマン、襟なしシャツにナッソー。
ロカビリーシンガー的着こなしとは違い、襟なしに合わせるところが当時のリアルなストリートを感じさせ現代の目で見ても逆に魅力的ではないでしょうか?。
マーロン・ブランドにも通じるタフなイメージ。
ジャケットの形状はHollywood Sports Wear/CarmelまたはCalifornia Sports Wear/Palominoに似ていますが、恐らくカーメルでしょう。
注目したいのは3つボタンなのにあえて一番下のみを留めている所!
Vゾーンが広くなる事で厚い胸板が強調されます。
当時の不良的着こなしです。

 

 

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エルヴィスも1957年映画「監獄ロック・Jailhouse Rock」で刑務所あがりのロック歌手役を演じていますがここでも意識的に3つボタンの一番下のみを留めています。
これはHollywood Sports Wear/Capistrano着用、衣装ではなくて自前です。
エルヴィスの場合は1955年、56年のプライベートでもこのパターンが多いので自然になった様に見えますがこの時期、映画での役作りに対してはかなり意欲的だったので他のシーンと比べて考えるとここは演出でしょう。

さすがです。

 

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カテゴリー: Coordinate,Elvis Presley

変形パターンのアーガイルソックス

2016.02.08

1950年代になると伝統的なアーガイル柄から派生した様々な種類のユニークなデザインのアーガイルソックスが誕生します。

こちらは2つの稲妻が絡んでダイヤ柄を作っている変形アーガイル、Bolt Soxです。

1956年のエルヴィス写真からパターンを作成しました。
当時のソックスは丈が短いタイプが多く同じパターンだと稲妻パターンが短くなってしまうのでカーブを一段延長してあわせました。
カラー写真が無いので色は想像ですが当時を意識したカラフルな配色を選んでます。

LOT.761 Bolt Sox

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50年代の王道、ブラック+グレー+ピンク

 

 

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これは想像ですがエルヴィスのイメージです
濃いグリーン+赤+稲妻をイメージしたレモンイエロー

 

 

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アイボリー+ネイビー+ショッキングピンク
この配色は50年代のサマーニットシャツから頂きました!
なのでこれも50sカラーです。

安心して下さい、履けますよ!

 

 

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水性ポマードと油性ポマードの違い

2016.02.07

最近はポマードの使い方についての質問が多くなりました。

去年辺りから海外の水性ポマードが急激に増えてきているのも関係しているのでしょうか?

自分はポマードでリーゼントスタイルを始めて30年以上も経ってしまいましたが、それでもお客さんにどれを勧めたら良いかは判断に悩みます。自分の場合、以前は水性をつけてから油性でツヤ出しスタイルでしたが最近油性をつけてから軽くサイドに水性をつけるスタイルに変えました。自分の髪でさえこの状況ですから人様の髪なんて余計難しい話です。今更ですが水性ポマードと油性ポマードの経験的な違いについて書いておこうと思います。

油性ポマードとは

油性は主に2種類、植物性と鉱物性があります。

まれに動物性という言葉も聞きますが鉱物性のポマードと混同して言っている場合がほとんどでしょう。
海外のポマードは殆ど鉱物性、鉱物油は元々匂いが少ない為、甘い香りを加えやすい利点があります。
なので1950年代のアメリカ紳士は皆、甘い香りがしていた事でしょう。
固めの物が多い一方、オリーブオイル等を加えて柔らかめにした物もあります。
基本的に海外の油性ポマードを使用して周囲から臭いと言われる事は少ないでしょう。
ただし、洗い落ちはものすごく悪いです。

植物性は原材料臭が強く、それを隠すための香料が多量に必要となります。

国産ポマードは植物性です。
昔は電車など、年配の紳士方々のオジサマ臭が気になるという話を聞きましたがそれは殆どの場合植物性ポマードの香りです。
しかし鉱物性よりは洗い落ちが良いという利点もあり、さらに言うと植物性は髪にも良いので完全に落ちなくとも良いのではと思います。
ヘアトリートメントみたいな物(笑)

油性は、熱に弱く湿気に強いと言われてますがこれは本来油性ポマードの利点でもあります。
海外ポマードを使用する場合、缶を開けてあまりの固さに驚く物もありますがドライヤーを直接当てて柔らかくなった所を取って髪につけます。冷えると固まるので何度でもセット可能です。
さらには暑い季節もオススメです。
経験上、額から落ちる汗に油性ポマードが混じる事は無いけど水性ポマードは汗で溶けて白く濁り額から落ちてきます。
フランケンシュタインの様な額になるので注意!

水性ポマードとは

水性は文字通り水に溶けやすい性質で基本は水添ヒマシ油系が多いですが水と樹脂を練り合わせたヘアジェルに近いものも増えてきています。
基本的に油性ほど髪にツヤは出なく固めの物ほどツヤが無くなります。
水性は熱に強く湿気に弱いと言われますが、逆にドライヤーでセットした場合一度固まったら終わりという事で二度とコームでセットし直す事は出来なくなります。
しかしながら髪を立てたりアレンジのし易さは断然水性です。
洗い落ちは良いですが最近の海外水性ポマードは匂いがキツイものが多く洗髪しても匂いだけけ取れないものが多いです。
あと経験上、衣類に付くと漂白されるみたいです。
髪には悪そうです。
洗髪後に髪がパサつきやすくなります。
油性ポマードは100年以上前からありますが水性は開発されて数十年ですから我々の毛髪経験が次世代に引き継がれるのでしょうか?

自分は80年代に半ばから水性ポマードも多少使っていましたが90年代は水性のみになりました。
過去に購入して着なくなった衣類を整理していたら90年代に購入したシャツ、ジャケット類の襟部分だけ漂白された様に色落ちしてしまい処分した事があります。
そういえば油性しか無かった1950年代の古着で襟が漂白されたものは見た事がありません。
更にヴィンテージ帽子類もポマードが付いているはずなのに傷んで無いですよね。

経験に基く個人的なまとめ

水性を使うなら衣服に付けない様、刈上げスタイルに!
カツラっぽくない自然な髪の流れが欲しければ油性!
水性を先につけてから油性をつけると洗髪時落ちやすい!
先に油性をつけてドライヤー熱でセットして仕上げに水性をつけるとクセ毛でもストレートヘア風の櫛目入りリーゼントが作り易い。

カテゴリー: Select Items

【サンプル品セールのお知らせ】

2016.02.06

706unionのファーストーサンプル及び撮影等で使用した秋冬サンプル商品を定価の半額で店頭販売致します。
なおサンプル商品につき基本的にはMサイズ中心ですがグレーディング変更に伴う正規品との違いも多少あります。
ご了承ください。
逆に自分の体型にあったものを見つけられる可能性もあると思います!

開催期間:2/11(木曜祝日)~2/14(日)
場所:東京都世田谷区北沢2-26-7 アパートメントストア2F EXPLOSION内
03-3468-9799

info@706-union.com

 

カテゴリー: Information

ナイロンジャケットは意外と高額だった

2016.02.05

1954年10月のLIFEからマックレガーの広告。
ジェームズ・ディーンが1955年映画「理由なき反抗」でこのモデルの赤を着用していた事が分かり、ナイロンアンチフリーズ・ジャケットは古着市場でもずいぶんと高額になってしまいましたね。
この広告だと価格は当時22ドル95、マックレガーのブランド価値もあり割と高めです。
他ブランドだと当時のシアーズカタログに掲載されているヘラクレスのナイロン・ジャケットはリバーシブルタイプで14ドル50、アーガイルパターンのレーヨン・ジャケットで9ドル前後ですから比べてみるとナイロンアンチフリーズは高いです。
ヘラクレスのレザー・ジャケットで22ドルくらいから始まりますからMcGREGOR ANTI-FREEZE NYLON JACKETは当時の革製品並みの価格です。
ナイロン素材は1940年代にはフライト・ジャケットなどに既に採用されていますが50年代当時でもまだ希少な新素材であった事が価格からみても判ります。

 

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これは20年以上前に購入した50年代のナイロンフリースジャケット。
赤色が気に入って良く着用していました。
ところが今頃になって気付いたのですがこれはリバーシブルだったのです。

 

 

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裏返すと黒のナイロン・ジャケット、しかも裏地が赤になってしまいレア度満点!
ブラックナイロンは人気アイテムですから今は高額です。
売られていた時は赤のフリースが表になっていたので裏地がナイロンと言う事の意味を深く考えていませんでした。
なんたる不覚…
90年代前半、50年代のナイロンは古着市場でも今ほど注目されていなかったと思います。
ちなみにフリースはWikipediaだと1979年に開発されたと記載されていますが50年代のシアーズカタログではNylon Fleeceという商品名を多く見かけます。

LOT.765 Nylon Sports Jacket

1950年代のヴィンテージをベースに製作しました。
表地にナイロン、裏地はアクリルボアを配し、軽量且つ防寒性に拘ったジャケットです。
襟元のリブをシングルではなくダブル織にしたところもポイントです。

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カテゴリー: 706union Items,Coordinate

2色パターンのシンプルなアーガイルソックス

2016.02.04

アーガイル柄の靴下は様々なパターンがありますがダイヤ柄でも通常3色、ラインが入ると4色以上のパターンがありますがこれは2色でダイヤとライン部分も表現したパターンです。
あまりにもシンプルすぎて逆にあまり見かけないパターンでもあります。

 

1956年7月のElvis Presleyから…

ニューヨークのスタジオでHound Dog, Don’t Be Cruel等を録音してメンフィスへの帰路途中。
シルク混のスーツにホワイトバックスの靴、アーガイルパターンのスポーツソックスを合わせるのがこの時期の代表的着こなし。
ここに収められているものは全て欲しくなってきます。
なので写真を参考にパターンを作成。
Cotton 100%やや厚手で柔らかいジャガード織りで製作しております。
50年代の靴下を意識してかなり写真のイメージに近いものになったかと思います。

 

 

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このカットだと白い部分の毛が裏から出てきて大分逆立っているのが確認出来ます。
基本的に今回は同じ織り方なので出来るだけそうならない様、裏地に入る毛糸は長めにとってあります。
劣化するとエルヴィスと同じ感じになるという事でプラスで考えて頂きたいです(笑)

 

LOT.787 Argyle Sox

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LOT.787 Argyle Sox
Price…1,800yen(no tax)
Size…Men’s Free 24cm-28cm
Color…Black ,Orange, Green
Material…Cotton

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ロックンロールパンツ、サイズ別履き比べ

2016.02.03

1950年代のWestern Pantsを基に製作したROCK’N ROLL PANTSはジーンズの様に着こなすイメージを取り入れ当時のヴィンテージよりも股上がやや浅めに作られております。
その為ROCK’N ROLL PANTSの場合はジーンズの様にあえて大きめのサイズを選ぶのも面白く
シーン別にサイズ分けするとイメージも変わり様々な着こなしに対応できるアイテムとなります。

モデル身長175cm体重63kg、W30,W32,W34inchの3サイズで確認してみました。

 

LOT.706 Rock’n Roll Pants Black/size:W30

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ぴったりサイズなのでベルト無しでもシルエットは崩さずに色も黒を選んだ分更にタイトに見えてきます。 靴はVAMP SHOES。

 

 

LOT.706 Rock’n Roll Pants Charcole Gray/size:W32

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ワンサイズ大きめです。このくらいの方が動きやすくてちょうど良いですね。
ベルトはAce Western Belts約38mm幅使用。
ベルトループの後側がセンターに無いシンプルなデザインはPants腰周りに余裕がある場合、ヒップラインが下がりやすいのでベルトで補います。
靴はVAMP SHOES。

 

LOT.706 Rock’n Roll Pants Camel/size:W34

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ベルトはAce Western Belts、太め約43mm幅使用。
靴はAttractions Roper Boots。
パンツはCotton 100%、やや薄手のヘリンボーン柄はワークパンツ的な感じで生地の余りやシワの感じもブーツを履いて相性良く履けます。

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カテゴリー: 706union Items,Coordinate

50sエルヴィス愛用のウエスタンパンツ

2016.02.01

 

1956年のエルヴィス・プレスリー、エド・サリバン・ショウTV出演のリハーサル写真。

当時にしては細身のシルエットに見えます。

TVの本番では太目の2タックパンツに着替えてますが、エルヴィスはこの時期大ブレイクしており、リハーサルは勿論プライベートの写真まで雑誌などで大量流出していて当時の若者、更には第二のロックンロールアイドルをデビューさせたい大手レコード会社のお手本としてもこの手の写真は多大な影響を与えています。

この時期、本番のステージ以外のファッションもエルヴィス自身、意識して演出していた事は間違い無いと思われます。

 

 

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ロックスタイルの細身のパンツは1950年代には無く実際にエルヴィスが着用しているのは黒のウエスタンパンツ。

彼の場合、骨格がしっかりしている事とポロシャツやスリッポンシューズ等のカジュアルウエアとあわせる事が多くカントリーシンガーのウエスタンファッションとは全く違うイメージです。

むしろリーバイス501を履くくらいのタフなシルエットですね。

 

 

ロックスタイルの細身のパンツのルーツは50sにあった
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1956年8月、映画「Love Me Tender」の撮影でハリウッドのKnickerbocker Hotel宿泊中、エルヴィスのいとこのジーン・スミスと…

ジーンは白黒コンビの靴に細身のホワイトベルトにワイシャツ、エルヴィスはヴァンプ・スリッポンシューズ、ベルト無し、ボタンダウンシャツのボタンを外して襟を立てています、ここでは二人とも同じ黒のウエスタンパンツを履いていていつの時代も自由な着こなしは存在するのだという事を再認識させられます。

それにしても体格が違うと同じパンツでもシルエットがかなり違いますね!

エルヴィスの履くブラックウエスタンパンツはカントリーミュージックというよりロックンロールの着こなし、これはもはやロックンロールパンツと言って良いレベルです。

注目したいのは股上の深いウエスタンパンツでもエルヴィスは骨盤が太い為、腰で履いている様な錯覚を受けます。

このイメージは1950年代後半のロックンロールアイドルに受け継がれ1960年代のロックスタイル、細身のパンツにつながっていくのでしょう。

 

カテゴリー: Elvis Presley

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