変形パターンのアーガイルソックス
2016.02.08
1950年代になると伝統的なアーガイル柄から派生した様々な種類のユニークなデザインのアーガイルソックスが誕生します。
こちらは2つの稲妻が絡んでダイヤ柄を作っている変形アーガイル、Bolt Soxです。
1956年のエルヴィス写真からパターンを作成しました。
当時のソックスは丈が短いタイプが多く同じパターンだと稲妻パターンが短くなってしまうのでカーブを一段延長してあわせました。
カラー写真が無いので色は想像ですが当時を意識したカラフルな配色を選んでます。
LOT.761 Bolt Sox
50年代の王道、ブラック+グレー+ピンク
これは想像ですがエルヴィスのイメージです
濃いグリーン+赤+稲妻をイメージしたレモンイエロー
アイボリー+ネイビー+ショッキングピンク
この配色は50年代のサマーニットシャツから頂きました!
なのでこれも50sカラーです。
安心して下さい、履けますよ!
カテゴリー: 706union Items,Elvis Presley
ナイロンジャケットは意外と高額だった
2016.02.05
1954年10月のLIFEからマックレガーの広告。
ジェームズ・ディーンが1955年映画「理由なき反抗」でこのモデルの赤を着用していた事が分かり、ナイロンアンチフリーズ・ジャケットは古着市場でもずいぶんと高額になってしまいましたね。
この広告だと価格は当時22ドル95、マックレガーのブランド価値もあり割と高めです。
他ブランドだと当時のシアーズカタログに掲載されているヘラクレスのナイロン・ジャケットはリバーシブルタイプで14ドル50、アーガイルパターンのレーヨン・ジャケットで9ドル前後ですから比べてみるとナイロンアンチフリーズは高いです。
ヘラクレスのレザー・ジャケットで22ドルくらいから始まりますからMcGREGOR ANTI-FREEZE NYLON JACKETは当時の革製品並みの価格です。
ナイロン素材は1940年代にはフライト・ジャケットなどに既に採用されていますが50年代当時でもまだ希少な新素材であった事が価格からみても判ります。
これは20年以上前に購入した50年代のナイロンフリースジャケット。
赤色が気に入って良く着用していました。
ところが今頃になって気付いたのですがこれはリバーシブルだったのです。
裏返すと黒のナイロン・ジャケット、しかも裏地が赤になってしまいレア度満点!
ブラックナイロンは人気アイテムですから今は高額です。
売られていた時は赤のフリースが表になっていたので裏地がナイロンと言う事の意味を深く考えていませんでした。
なんたる不覚…
90年代前半、50年代のナイロンは古着市場でも今ほど注目されていなかったと思います。
ちなみにフリースはWikipediaだと1979年に開発されたと記載されていますが50年代のシアーズカタログではNylon Fleeceという商品名を多く見かけます。
LOT.765 Nylon Sports Jacket
1950年代のヴィンテージをベースに製作しました。
表地にナイロン、裏地はアクリルボアを配し、軽量且つ防寒性に拘ったジャケットです。
襟元のリブをシングルではなくダブル織にしたところもポイントです。
カテゴリー: 706union Items,Coordinate
2色パターンのシンプルなアーガイルソックス
2016.02.04
アーガイル柄の靴下は様々なパターンがありますがダイヤ柄でも通常3色、ラインが入ると4色以上のパターンがありますがこれは2色でダイヤとライン部分も表現したパターンです。
あまりにもシンプルすぎて逆にあまり見かけないパターンでもあります。
1956年7月のElvis Presleyから…
ニューヨークのスタジオでHound Dog, Don’t Be Cruel等を録音してメンフィスへの帰路途中。
シルク混のスーツにホワイトバックスの靴、アーガイルパターンのスポーツソックスを合わせるのがこの時期の代表的着こなし。
ここに収められているものは全て欲しくなってきます。
なので写真を参考にパターンを作成。
Cotton 100%やや厚手で柔らかいジャガード織りで製作しております。
50年代の靴下を意識してかなり写真のイメージに近いものになったかと思います。
このカットだと白い部分の毛が裏から出てきて大分逆立っているのが確認出来ます。
基本的に今回は同じ織り方なので出来るだけそうならない様、裏地に入る毛糸は長めにとってあります。
劣化するとエルヴィスと同じ感じになるという事でプラスで考えて頂きたいです(笑)
LOT.787 Argyle Sox
LOT.787 Argyle Sox
Price…1,800yen(no tax)
Size…Men’s Free 24cm-28cm
Color…Black ,Orange, Green
Material…Cotton
カテゴリー: 706union Items,Elvis Presley
ロックンロールパンツ、サイズ別履き比べ
2016.02.03
1950年代のWestern Pantsを基に製作したROCK’N ROLL PANTSはジーンズの様に着こなすイメージを取り入れ当時のヴィンテージよりも股上がやや浅めに作られております。
その為ROCK’N ROLL PANTSの場合はジーンズの様にあえて大きめのサイズを選ぶのも面白く
シーン別にサイズ分けするとイメージも変わり様々な着こなしに対応できるアイテムとなります。
モデル身長175cm体重63kg、W30,W32,W34inchの3サイズで確認してみました。
LOT.706 Rock’n Roll Pants Black/size:W30
ぴったりサイズなのでベルト無しでもシルエットは崩さずに色も黒を選んだ分更にタイトに見えてきます。 靴はVAMP SHOES。
LOT.706 Rock’n Roll Pants Charcole Gray/size:W32
ワンサイズ大きめです。このくらいの方が動きやすくてちょうど良いですね。
ベルトはAce Western Belts約38mm幅使用。
ベルトループの後側がセンターに無いシンプルなデザインはPants腰周りに余裕がある場合、ヒップラインが下がりやすいのでベルトで補います。
靴はVAMP SHOES。
LOT.706 Rock’n Roll Pants Camel/size:W34
ベルトはAce Western Belts、太め約43mm幅使用。
靴はAttractions Roper Boots。
パンツはCotton 100%、やや薄手のヘリンボーン柄はワークパンツ的な感じで生地の余りやシワの感じもブーツを履いて相性良く履けます。
カテゴリー: 706union Items,Coordinate
最高級ラビットファー・フェルトハット
2016.01.31
最高級ラビットファーを使用したフェルトハット。1950年代に存在した細めのリボンに、広めに設定したブリム、ライニングには肌触りの良いキュプラを採用。羊毛を使った定番的なフェルトではなくラビットファーを使用しているため、崩れてもなお粋な佇まいで経年変化も楽しめるハットです。
Lot.783 Skinny Ribbon Hat
ウエスタンスタイルに見受けられた細めのリボン
当時、細めのリボンはウエスタンスタイルに良く見受けられました。細めのリボンを使用した場合、ブリムをパイピング仕様にすることが一般的ですが、あえてロウエッジで仕上げたところがポイント。ダンディズムの代表格ともいえる俳優「ハンフリー・ボガード」出演の1942年の名作「カサブランカ」で冠っていた形状です。フォーマルからカジュアルまで、幅広いスタイルに合わせられる大人のハットに仕上げました。※706union専用Box付き
Lot.783
Color_Black , Sand Beige
Price_24,000yen (plus tax)
Size_S(56cm) / M(58cm) / L(60cm)
Material_Rabbit Fur
カテゴリー: 706union Items
ヴィンテージ・カークラブジャケットをベースにした“ファラオ・コート”
2016.01.29
1950~60年代に古い車をカスタムしてレースに興じる若者達の集まり「カークラブ」の反映と共に隆盛を極めた「カーコート」。「カーコート」の名前の由来は当時の車のエアコンがほとんど普及していなかった事から車の中で着る防寒着だったことによります。映画「アメリカングラフィティ」では当時の「カークラブ」のメンバーの様子も描き出されており、クラブの名前は「ファラオ団」というものでした。ここから日本ではカーコートのことをファラオジャケットと呼ぶようになります。完全な和製英語ですが、現在では、アメリカ人の間でも日本人がヴィンテージのファラオジャケットを多数買っていくことでファラオジャケットの呼び名が通じるようになってきているようです。
フレック模様の美しいドレッシーなファラオ・コート
今回の706 unionのカーコートはそんな由来を踏まえて「ファラオコート」というネーミングをつけました。一言に行ってもファラオコートは様々な形が存在します。今回我々はカークラブ的な雰囲気よりも、ドレッシーなファラオコートの製作を目指しました。ヴィンテージをベースに、Vゾーン深めのショールカラータイプのリブ、スナップボタンの仕様です。フレック模様の美しいニットライクの生地を採用し、ヴィンテージでも入手困難なタイプのファラオコートに仕上がりました。ライナーはポリエステル混の中綿入りキルトなので防寒性も完備。ファラオコートにはロング・セミロングが存在しますが、今回はセミロングタイプの着丈に設定しています。ヴィンテージよりも重量を軽めに仕上げたので、見た目よりも楽な着心地で、ニットや、マフラーを合わせてもコーディネートしやすいファラオジャケットです。
Lot.779 Pharaoh Coat
LOT.779
Pharaoh Coat
Color_Black , Brown
Price_38,000yen (plus tax)
Size_36, 38, 40, 42
Material_W45%,C35%,AC9%,P6%,N4%,PU1%
カテゴリー: 706union Items
50’sヴィンテージをベースにしたスポーツジャケット
2016.01.28
表地にナイロン、裏地にはアクリルボアを配し、軽量且つ防寒性に拘ったジャケットは、襟元のリブをシングルではなくダブル織にしたところがポイント。シンプルなデザインでありながら、50年代を代表するデザイン。綺麗なシルエットに拘ったワークパンツは、ムラ感のあるチノクロスに硫化加工を施し、程よい経年変化のある質感を表現。裾はダブルで仕上げ、カジュアルスタイルにもドレススタイルにも組み合わせやすい一本に仕上げました。2型共に幅広いコーディネートを楽しめる着回しやすさ抜群のアイテムです。
Lot.765 Nylon Sports Jacket
Lot.765
Nylon Sports Jacket
Color_Black , Wine
Price_30,800yen (plus tax)
Size_36, 38, 40
Material_Nylon 100%
カテゴリー: 706union Items
50’sヴィンテージネクタイをベースにしたニットタイ
2016.01.27
カジュアルな着こなしをドレスアップしてくれるニットタイ。今回は50年代のヴィンテージネクタイをベースに、織柄に特徴を持たせたニットタイを製作しました。表面の凹凸感は今のニットタイには中々無い独特の雰囲気。シンプルで単色のモノが多い中、ツートーンで配色したラインもヴィンテージを彷彿させるデザインポイントです。ふっくらとしたニット素材のため、ノットが大きくなりすぎないよう、プレーンノットで小さめの結び目にするのがおすすめ。その日の気分によって色を選べるように、ホワイト×ブラック、ブラック×ピンク、グリーン×アイボリー、ブラウン×アイボリーの4配色でのリリースです。カジュアルをドレスアップするだけでなく、ビジネスシーンにおいて、ドレスダウンした雰囲気にみせられるニットタイ。幅広いスタイルでドレスアップ・ダウンを楽しめるアイテムです。
Lot.782 Knit Tie -ニットタイ-
Knit Tie
Lot.782
Color_Black , White , Brown , Green
Price_9,200yen (plus tax)
Size_Free
Material_Cotton 100%
Release_Jan.2016
カテゴリー: 706union Items
蜂の巣状の編み地が目を引くショールカラーニット
2016.01.26
50年代のヴィンテージニットを再現したミドルゲージのショールカラーニット。1900年代初頭から存在した伝統的なショールカラーですが、今期は50年代に実在した蜂の巣状で伸縮性のあるニット編みを再現。交差せず真っすぐに降りるカラーも特徴的。当時、アーティストをはじめ一般大衆にも好まれた珍しいデザインです。50’sの代名詞カラーであるブラック×ピンク、モノトーンで配色した杢グレー、オリーブの配色が映える爽やかなアイスブルーの3色展開でリリース。シンプルでありながら首元に主張をもたせ、ニット特有の温かみが感じられる一着に仕上げました。
Lot.769 Shawl Collar Sweater
Lot.769
Shawl Collar Sweater
Color_Black , Heather Gray , Ice Blue
Price_26,800yen (plus tax)
Size_36,38,40
Material_Wool 100%
カテゴリー: 706union Items
Horseshoe Jewelry Collections -ホースシューコレクション-
2016.01.25
幸運を意味するモチーフ“ホースシュー=馬の蹄鉄”
古くから欧米で愛され幸運を意味するモチーフの一つ“ホースシュー(馬の蹄鉄)”。
ホースシューモチーフのジュエリーは数多く存在しますが、706unionが注目したのはメキシコリング。元来、メキシコのリゾート地でスーベニアとして販売されていましたが、50年代にアメリカで大流行し、スカルやインディアンなど数多くのメキシコリングが存在します。その魅力は、なんと言っても迫力ある存在感と重量感といえるでしょう。今回、そのホースシューモチーフで、リング、ペンダントトップ、キーチェーンの3型を製作しました。
Horseshoe Ring -ホースシューリング-
今回製作したリングは、内側を削り軽量化することなく、メキシコリングを凌ぐ重量と存在感を放つリングに仕上げました。シルバー925、コンビネーション、ブラス3型をラインナップ。ヴィンテージリングのシルエットを参考にした側面の美しいラウンド感や、馬蹄に刻んだ「GOOD LUCK」も拘りのポイントです。裏面には「706」の刻印入り。
※トップの形状の大きさの関係上、サイズは18号から23号までの製作となります。
RING WIDTH : FRONT : 約20mm
RING 裏部に706刻印
■LOT.770 Horse Shoe Ring
Silver925 80,000yen(plus tax)
Silver925×Brass 64,000yen(plus tax)
Brass 47,000yen(plus tax)
#18~#23
Horseshoe Pendant Top -ホースシュー・ペンダントトップ-
ペンダントトップは、ブラスとシルバーに加え、ラグジュアリーな着こなしにも似合うハイエンドモデルとしてピンクゴールドも製作。
※ピンクゴールドはトップのみの販売です。
※シルバーとブラスのペンダントには同素材のチェーン(45cm)が付きます。
■LOT.771 Horse Shoe Pendant
Pink Gold 252,500yen(plus tax)
Silver925 48,500yen(plus tax)
Brass 26,500yen(plus tax)
Horseshoe Key Holder -ホースシュー・キーホルダー-
キーチェーンは、ボールチェーン仕様のヴィンテージスタイルながら、シルバーとブラス素材を使用しゴージャスに仕上げました。
キーホルダーは、シルバーとブラスの2素材でリリース。
■LOT.772 Horse Shoe Key chain
Silver925 39,000yen(plus tax)
Brass 23,750yen(plus tax)
どれも一生物のHorseshoe Jewelry Collectionsです。
カテゴリー: 706union Items
50年代のアメリカを感じる要素をちりばめたブルゾン“Deke Rivers”
2016.01.24
1957年公開のエルヴィス・プレスリー主演の映画「LOVING YOU」。その中で着用していたブルゾンをヴィンテージの現物から型を起こし復刻。少し長めの着丈設定と、薄めの肩パットを採用することで、現代でも着こなし易いシルエットにアレンジ。アウトドアジャケットに見られるような、肩から胸にかけて入った幾何学的なステッチや、後ろ身頃のウエスタンを感じる切り返し、50年代らしい遊び心あふれるハンドウォーマーポケットが特徴的。オーダーメイドスーツに用いられるポケット周りの、さりげないピックステッチもポイントです。シンプルでありながら、随所に50年代のアメリカを感じる要素をちりばめたブルゾンに仕上げました。デニムやワークパンツにも合わせやすい一着です。
Lot.749 Deke Revers
Lot.749
Deke Rivers
Color_Black,Brick
Price_ 34,000yen (plus tax)
Size_36,38,40,42
Material_Tencel 65% Cotton 35%
カテゴリー: 706union Items
50’sデニムをベースに製作したオリジナル・セルビッチデニム
2016.01.23
50’sのデニムパンツをベースとして製作した、セルビッチ・インディゴデニムパンツ。デニム地は通年穿ける14オンス。イエローとオレンジ2色の綿糸を用い、生地・ステッチ共に抜群の色落ちを楽しめる。ボタンフライ仕様で、オリジナルレザーパッチを付属。ヴィンテージテイスト溢れる一本に仕上げた。
Lot.725 5-Pocket Indigo Denim Pants
ノンウォッシュ寸法
[ウエスト]:W30(79cm)、W32(82cm)、 W34(86cm)、W36(92cm)
[股上] :W30(28cm)、W32(28.5cm)、W34(29cm)、W36(29.5cm)
[股下] :W30(87cm)、W32(87cm)、 W34(87cm)、W36(87cm)
[ワタリ] :W30(29cm)、W32(30cm)、 W34(32cm)、W36(33cm)
※最大でウエスト約2cm、股下約3cmの縮みが見られます。
レザーパッチは縮みます。
カテゴリー: 706union Items
50s ロカビリー・ファッション-ナッソージャケット 50s Rockabilly Fashion-Nassaw Jackets
2013.05.01
1950年代のロカビリー・ファッションをアイテム別に紹介していきます。
50年代のロカビリー・ファッションと言っても、厳密な意味では当時ロカビリーファッションという名前でカテゴリーがあったわけではなく、アメリカのエルヴィス・プレスリーをはじめとしたミュージシャンのファッションや、「乱暴者」のマーロン・ブランドや「理由なき反抗」のジェームス・ディーン等の映画俳優の服装がアイコンとして50’sロカビリーファッションとして現代においてカテゴライズされていったものです。
又、日本では80年代以降アメカジ、古着が大流行してメンズ・ファッションとして定着化していた過程で、日本独自のロカビリー・ファッションのアイテムになっていったものも少なくありません。
スカジャン、アロハシャツなどがそうでしょう。
又50年代当時はエルヴィスが発端なのは間違いないながら、ロックンロール、ロカビリー・ムーヴメントは世界中に飛び火し各国独自のロカビリー・ファッション・スタイルが出来上がっていきました。
そういった意味で50’sロカビリー・ファッションの正しい定義は非常に難しいのですが、50年代のアメリカの文化から出たものを基準にセレクトしました。
アイテム別に紹介していきたいと思います。
第一回目「ナッソージャケット」
元々はリゾートで着用することを目的に、富裕層向けに作られたジャケット。40年代から存在していました。
通常のジャケットに比べ、襟が丸みを帯びた形をしていて、ゆったりしたシルエットが特徴。
形のは様々なものが存在。
元々富裕者向けの物でしたが、50年代中期には若者もカジュアルファッションとして取り入れていました。
1954年にデビューしたエルヴィスが着用し、56年に全国区になった時にプライヴェートを中心に愛用した為、その後のフォロワー達も愛用し、ロックンロール、ロカビリーファッションの定番として認知されていきます。
Carmelを着用する1956年のエルヴィス。白地に黒のネップが飛んでいるレーヨン素材のジャケット。
1.「Hollywood Sports Wear」(ハリウッド・スポーツ・ウェア)
こちらは現時点で40年代のヴィンテージ物が確認されていることから40年代からハリウッド拠点に営業していたブランドと推測される。
同ブランドのナッソージャケットのラインには「Hollywood Sports Wear」(ハリウッド・スポーツ・ウェア)、「Carmel」(カーメル)、「Capistrano」(カピストラーノ)の3つのシリーズがある。
大まかに「Hollywood Sports Wear」(ハリウッド・スポーツ・ウェア)では3つポケット、ないしは4つポケットの襟が丸いナッソージャケットが多い。袖口は通常のジャケット同様のもの。中には「Carmel」(カーメル)と同じ形のものも存在する。
生地はウールからレーヨンまで幅広い。
50’sファッションを愛する人たちに最もポピュラーなナッソージャケットの形「Carmel」(カーメル)。
エルヴィス・プレスリー、エディ・コクランをはじめ様々な人が着用した。形もさることながら生地のバリエーション、カラーバリエーションが最も豊富。特にレーヨンのネップ生地の物は人気が高い。
エディ・コクランはボディとネップが同系色のCarmelを着用。
黒、もしくはこげ茶のボディに白、もしくはピンクのネップが飛ぶCarmelを着用するエルヴィス。
「Capistrano」(カピストラーノ)は「Carmel」(カーメル)のシンプル系ともいえる形で前身頃の始末や、裾の始末がシンプルに改良されている。生地はストライプがほとんどで、写真でのみ単色が確認されている。
他のバリエーションが存在したかは現時点では不明。
エルヴィス・プレスリーやボブ・ルーマンが愛用した。
ヴィンテージのCapistrano。こげ茶ベース。この他に緑、赤ベースの存在も確認されている。
Capistranoを着用する1957年のエルヴィス。セントクリストファーのネックレスを着用している。
Capistranoを着用する1957年のボブ・ルーマン。彼はエルヴィスの影響を色濃く受けた一人。
着用の仕方としてはオープンカラーシャツや、マンダリンカラー(スタンドカラー)、ポロシャツを当時の人は合わせていた。
パンツはツータックスラックスを合わせるのがポピュラーだった。
しかし、元々カジュアルジャケットなので、インナーにTシャツを合わせている当時の人の写真も残されています。
706 unionでは「Capistrano」(カピストラーノ)の形を採用し、当時は存在しなかった生地を用いて発売しています。
下記のバナーをクリックすると「Capistrano」(カピストラーノ)の詳細に飛びます。
是非ご覧ください。
エルヴィス・プレスリーが愛したホットロッドカー/デュースクーペ、ロードスター
2013.04.30
32年のデュースと言えばエルヴィスファンが思いだすのは「アメリカングラフィティー」のジョン・ミルナーが乗る黄色いデュースでは無くて、エルヴィスが1957年主演映画「Loving You」(邦題:さまよう青春)で乗っていた黒いデュースクーペでしょう。
馬車の名残とも思えるヒップラインの曲線日はたまらないものがあります。
エルヴィスと言えば通常のイメージはキャデラックですが、このデュース本当に似合っています
元々有名なホットロッダーのJohn Athanが1929年ロードスターをベースに32年のデュースのフレームを使用してカスタムしまくった物です。
エルヴィスの映画のみならず、当時のホットロッド系の映画には引っ張りだこで使われていた有名な車だった様です。
今でもこのロードスター/デュースはアメリカのNHRAミュージアムに「エルヴィスカー/ELVIS CAR」として展示、保管されている様です。
50年代当時の不良は当時約20年落ちの30年代の車を安く買っていじり倒すのが自然な姿ですから、
この劇中のエルヴィスのスタイルは正に当時の不良そのもの。
リーバイスの2NDジャケットにマンスフィールドのシャンブレーシャツ、501XXを合わせ、黒く染めたばかりの
髪の毛をグリースでなでつけたその姿…
デュース、ロードスターを乗るのにふさわしいただ一人の男といった風貌です。
706 union では、そんなエルヴィスに思いを馳せたデニムを作っています。
デザインは違いますが、デニムのセットアップのイメージでこの時のエルヴィス以外イメージはありません。
是非、706 union渾身のデニムセットアップを下記のバナーをクリックしてご覧ください。
サン時代のエルヴィスが最後に発売したロカビリーの名曲「ミステリートレイン」Mystery Train
2013.04.29
エルヴィス・プレスリー(エルビス・プレスリー)のおススメベスト10の第一位に輝いた曲は、「ミステリートレイン」Mystery Train。
「Wildwood Flower」のヒットで知られ”ザ・ファースト・カントリー・ファミリー”と言われる、カーター・ファミリーの30年のヒット曲「Worried Man Blues」をベースにして、53年リトル・ジュニア・パーカーが当時所属していたサンの社長サム・フィリップスと共作。
リトル・ジュニアーズ・ブルー・フレイムスの「Feelin’ Good」に続くヒット曲を狙って発表したが、ビッグセールスには結び付かなかった。
エルヴィス・プレスリーは自らのギター、そしてギタリストのスコッティ・ムーア、ウッドベースのビル・ブラックをバックにレコーディング。
そしてこのナンバーはカントリーチャートでは「忘れじの人 I Forgot to Remember to Forget」のB面として11位までランク・アップしている(56年1月)。
正にロカビリーの典型といえる名作としてその後ロカビリーを目指す人は一度はレパートリーにしている。
ザ・バンド、エミルー・ハリス、ネヴィル・ブラザーズ、ニール・ヤング、ドワイト・ヨーカム、リック・ネルソン、ジェリー・リー・ルイス、そしてスコッティ・ムーア、ストレイ・キャッツ、ブライアン・セッツァー他がレコーディング。
又、このナンバーを元にしてジム・ジャームッシュ監督、工藤夕貴、永瀬正敏、ジョー・ストラマー主演の映画が製作され、89年カンヌ映画祭で芸術貢献賞を受賞を獲得。
もちろんエルヴィス・プレスリーのこの作品が効果的に使われている。
706 union が選ぶ50年代のエルヴィス・プレスリーのベストソング10選はこちらからチェック!!