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『我が道を往く』ビング・クロスビーが着るスタジアムジャンパーとボーダーTシャツ

2016.03.13

1944年アメリカ映画「我が道を往く/Going My Way」アカデミー賞7部門獲得のビング・クロスビー主演映画の代表作です。
心温まるストーリーは戦時中をあまり強く感じさせない今見ても十分楽しめる内容で、現在でも本屋さんとかの低価格名画DVDシリーズで良く見かけます。

Bing Crosby演じるオマリー神父ですが、セントルイス・ブラウンズのスタジアムジャンパーをここでは着用しています。

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カラーだとこんな色だったみたいです。

アメリカ野球史上、最弱球団として人々の記憶に残されているセントルイス・ブラウンズですが、この映画が製作された1944年に唯一のリーグ優勝を果たしています。
それというのも戦時中だった為、他球団の主力選手が兵役で取られていく中、弱小球団のセントルイス・ブラウンズは皆選手が残っていて戦力が落ちなかった?、と言うやや皮肉な話があります。
この映画の舞台はニューヨークですが、セントルイス出身のオマリー神父は不良少年を含む子供達をニューヨーク・ヤンキースとセントルイス・ブラウンズの試合に連れていき、彼らと仲良くなり聖歌隊を結成します。

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このシーンでの少年達のボーダーTシャツは当時を思わせる魅力的なデザインです。
カラーで見たかったですね。

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当時はTシャツは肌着扱いで、この様な柄物は全てKnit Shirtと表記されCombed Cotton,Crew Neck Short Sleevesなどの補足が付く位ですね、子供服を中心に発展していったデザインです。

 

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この映画に出演していた10代前半の子供達は約10年後の50年代半ば、ロックンロール・カルチャーを含んだ若者文化を20歳前後で体験、牽引していく世代です。

この映画が製作された1944年だとエルヴィスは9歳ですから、もしここに居たら最年少の部類ですね。

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1950年代に生まれた遊び心のあるデザインや柄は1940年代から…

既にカラフルな洋服を着ていた子供達が大人になり、影響を与え、昇華させていった物でもあるのでしょう。

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影響を受けた本【赤狩りとプレスリー】

2016.03.05

アメリカの世紀(1950~1960)赤狩りとプレスリー
1985年に日本でも翻訳出版されました。

この本の出版された年、1980年代から見つめたアメリカの1950年代観は、喫煙とか環境問題とか、色々と厳しくなった2000年以降から見た感覚に比べて大分緩く感じられます。
ここでは自身の1950年代に対して、馬鹿馬鹿しく恥ずかしい部分はあるが良い時代だった、というスタンスで当時を語っています。

今となっては無駄な大量消費の時代とみられがちな1950年代。

この本の出版された80年代は、過去の時代、50sに対してまだ答えを出し切っていない感じが今考えると良かったのですね。

なので全てではないにしてもアメリカン50sに対して憧れを抱いていた当時の我々は影響を受けました。

当時の様々な文化をバランス良く紹介してるので、我々がイメージするステレオタイプの50sファッションでは無い、リアルなファッションを見る事が出来ます。

 

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ピンクが流行ったのは1955年みたいですね。
確かにシアーズカタログでも1955年が圧倒的にピンクのシャツ、ブルゾンが登場しています。

 

 

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ジャックナイフを見つめる若者、もみあげの有るリーゼント、固そうな髪が立ち上がった感じ…
丸カンのジッパーが付いたブルゾンのポケットに両手を突っ込んだポーズなど俳優の様ですが、リアルな当時の不良です。

他にも既にアメリカに対して幻滅していたビート族のナチュラル志向な風貌、ファッションなど見どころの多い一冊です。

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1950年代のワークパンツをベースに製作【Cotton Work Pants】

2016.03.04

1955年のシアーズカタログ。
第二次大戦が終り10年、軍で開発された衣料は一般の衣料デザイン、素材などに多く影響を与えていきます。
軍物デザインからの影響と分かるものが多く存在し、そこから遊び心のあるデザインや柄、ピンクなどの様々なカラーが多く花開いた感のある50年代半ば、Sport JacketやWork Pants等も殆どの場合、軍物からの派生系だったりしますが、それらは当時の若者を中心にうまく着こなされて行きます。

 

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全体的にA-2タイプのSports Jacket、これは1950年代のヴィンテージです。
完全な軍物ではないアイテムが混じったストリートファッションとして当時の写真にもこういった雰囲気のコーディネイトが良く見受けられます。
LOT.781 Cotton Work Pantsを合わせています。

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LOT.781 Cotton Work Pants

 

1950年代のワークパンツをベースに製作。
ムラ感のあるチノクロスに硫化加工を施し、程よい経年変化のある質感を表現しました。
ダブル裾幅は当時のワークパンツの場合、通常3.5cmなのですが、カジュアル、ドレススタイルでも組み合わせ易い様に4.5cmで仕上げているのもポイントです。

 

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LOT.781 Cotton Work Pants
Price…19,000yen(No Tax)
Size…W30,32,34,36
Color…Black /Camel
Material…Cotton 100%

 

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【傷だらけの栄光】ポール・ニューマンの着こなし

2016.02.28

1956年の映画「傷だらけの栄光・Somebody Up There Likes Me」

ストーリーも良いけど主演のポール・ニューマンの着こなしが魅力的な一面もあり、見逃せない映画です。
各シーンで注目するファッションが登場するのは、ボクシング映画としては意外な感じもするのですが…。とはいえ当時のニューヨークスタイルの不良的着こなしが多く感じられる映像は今見ると注目すべき点が多く見受けられます。

このシーンは1940年代の設定ですが肩幅広め、ショート丈のコート、Vゾーンが広く開くタイプでジャケットの様にも見えるタイプです。
通常この手のコートには襟付きシャツを合わせる所ですがこれは襟なし、しかもスウェットシャツに見えます。

 

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よく見ると襟首の前身頃にV字の縫い、Vガゼットが確認できます。
40~50年代に良くあるタイプのスウェットですね。

 

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帽子は恐らくフェルト製のソフトハット。
パイピング仕様のブリム。
通常は両サイドがくぼんだ中折れハットに多いデザインですがどうもくぼみが無い様に見えます。
おそらく頭頂部の中央部分を無理やり折り込んで浅めのクラウンに変えたからではないかと思われます。

 

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スウェットが丸見えなVゾーンの深いショート丈コートに対してドレスダウンしたソフト帽、1940年代にしては現代の着こなしにも通じる魅力的なシーンです。

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50年代のハリウッド映画でみるナッソージャケットの着こなし

2016.02.20

フレッド・アステアなどが主演の1953年ハリウッドミュージカル映画「バンド・ワゴン/The Band Wagon」
出演者のジャック・ブキャナンが着ている2-tone Hollywood Jacketですが、いわゆるナッソージャケットの着こなしとしては、本来の役割を果たしているかの様な自然な流れの着替えが本編シーンにあります。

舞台から降りて王様の衣装からすぐに付き人が衣装を脱がせ、Hollywood Jacketを着せるシーンですが、この映画のストーリー演出は恐らく舞台俳優さんが控え室ですぐに本番の衣装にも着替えられる様にとりあえず待機用のジャケットに着替える様子。

たとえば格闘技の試合でガウンを着て待機するのと同じ感覚だったのではないかと思います。
ならばガウンでも良い気もするのですが、この映画はミュージカルなのでこのあと急に歌とダンスのシーンがあり、見栄えの良い2-tone Hollywood Jacketを選んだのではと思われます。

 

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肌着の上から Hollywood Jacket、そしてVゾーンにはスカーフ!
まさに部屋でガウンを着てくつろぐ姿と同じバランスの着こなしです。

 

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この映画が撮影された1953年は、まだロックンロールを中心とした若者文化も一般的に認知されていませんでした。今でこそ2トーンカラーのジャケットと云えば“ロカビリージャケット”の印象がありますが、実際には元々ハリウッドミュージカルやカントリー・ミュージックのシンガー達に愛用されていた経緯があります。当時のロックンロールシンガー達が着用していた事に間違いないとは言え、2トーンカラーのジャケットがロカビリーのイメージで定着するのは、ヨーロッパで50年代のロックンロールが再評価され始めた1970年代の終わり頃からでしょう。

 

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Hollywood style jacketシーンの後はガウンが出てきますがスカーフを巻きソファーで寛いでいます。

靴はやはり履いたままです。

1940~50年代のハリウッドミュージカルらしいシーンですね。

この頃のHollywood style jacketにはこういったガウンに近いイメージがあったのでしょう。

テレビが普及し始めた1950年代前半には部屋でテレビを見るときに着るジャケットとしてガウンを「TV Jacket」と名付けている広告も見られます。

こういった境界線が曖昧で自由なデザインが多く登場した1950年代らしいネーミングですね。

同じ形でも“ナッソー”と呼んだり“ハリウッドジャケット”と呼ばれたりするのも、それだけ当時の売り文句が重要だったという事です。

 

 

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ヘンリーネック・スウェットシャツの着こなし

2016.02.19

クラシカルなデザインの七分丈シャツというと、頭の中に思い描くのはボートネック。
ブレスレットや時計などのアクセサリーが引き立つ、薄手のスウェット素材の七分丈があれば…そんな思いから生まれた、季節を問わずに活躍する七分丈のヘンリーネックシャツです。
ヘビーウエイトな裏毛を避け、薄くて軽く、且つ肌触りが心地よい質感に拘りました。ジャズネップ生地の奥深い表情が特徴的です。ジャケットやブルゾンのインナーとしても重宝出来るよう、細めのシルエットに仕上げました。襟付きシャツのインナーとしても使えます。

 

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Jacket:LOT.753 Capistrano Nubby Fleck
ジャケットと合わせてみました。
着丈は長めに設定しているので肌着と解釈してパンツインする事も可能です。
ジャケットのシルエットも崩れずに着こなすことが出来ます。

 

LOT.773 Jazz Nep Henry Neck 3/4 Sleeve

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LOT.773 Jazz Nep Henry Neck 3/4 Sleeve
Price…9,200yen(No Tax)
Size…36,38,40
Color…Black , Gray
Material…C75% , Ac15% , P10%

 

 

 

 

LOT.774 Jazz Nep V Neck 3/4 Sleeve

同素材のVネックタイプ。
襟付きシャツのインナーとして、首元をすっきり見せたい場合はVネックがおすすめです。

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LOT.774 Jazz Nep V Neck 3/4 Sleeve
Price…8,200yen(No Tax)
Size…36,38,40
Color…Black , Gray
Material…C75% , Ac15% , P10%

 

 

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50sポケットコーム

2016.02.15

髪型を整える為に使うコームには携帯用として使われるポケットコームと呼ばれるものがあります。
良く見られるのが革ケースに入ってスーツの内ポケットに収められる持ち手が付いたタイプ、または持ち手部分から半分に折りたたんでコーム部分が収納されるものがありますがファッション的には画像にある持ち手が付いていないタイプに惹かれます。
ここにあるのは1950~60年代のデッドストックです。
当時はレジの横に置いたりして販売していたのでしょう。
水性ポマードが無く、油性ポマード、リキッド類で整髪していた当時は外出先でもコームで髪を整える作業は今より多かったのでこの手の携帯用コームは手軽で、良く売れたのではないかと思います。
色も沢山あってファッション性も重視されています。

 

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自宅でセットするなら持ち手があるタイプが楽ですがファッションとしてはこの手のものがポケットに入っている方が見た目にコームだと判り面白いですね。
この手のポケットコームはデニムパンツのポケットに入れて少し出したりするのも良いのですが壊れやすいのです。
胸ポケットは落ちやすいのでピン付コームがオススメですが最近は持ち手の無いAce Combタイプはどこも作らなくなってしまい今や50sコームのレア品として認識される傾向がありますね。
曲げても折れない柔らか目のUNBREAKBLEタイプもありますがピン付はHARD RUBERタイプがほとんどです。

 

 

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1955年SUNレコード時代のエルヴィス、肌が透けて見えるレースシャツにピン付ポケットコーム、透けシャツなのでコーム全体も見えています。
コームを巧く利用して奇抜なファッションを更に魅力的にしていますね!

 

 

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1956年になると全国的に有名になりますがここでもピン付ポケットコームとボールペンのピンがYシャツの胸ポケットから見えます。
どこでもサインを求められるので胸ポケットにボールペンはファッションと言うより必需品だった様です。

 

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カーコート?スポーツコート?ジャケット?

2016.02.14

1950年代後半にかけてロックアーティストの写真で良く見かけるイタリアンカラーのコートです。
素材には太目の畝が特徴のヴィンテージ加工を施したコーデュロイを使用し前身項の切り替えを利用した4つのスラッシュポケットや、レザーくるみボタン等、細部まで拘り抜いた一着です。

 

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1950年代当時のSUNSET HOUSEのコート、当時は様々なカラーが存在したらしくこのキャメルの他にも濃い目のキャメルや、赤、緑、黒など確認されています。
デュアン・エディ、エルヴィス、エディ・コクラン、アリス・レスリー、ジーン・ヴィンセント出演映画「Hot Rod Gang 」の劇中等、色々と見つけられると思います。

 

 

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ポートレート写真のエディ・コクラン、ショールカラーのセーターに合わせてます。
ここで着用しているショールカラーセーターはバディ・ホリーと一緒に同じものを購入した事が最近知られる様になりました。
軽いジャケット感覚で羽織り、ポーズを決めています。
実際エディはこのコートを着用してグレッチ6120を弾いてライブを行っていた写真も残されていますし、デュアン・エディは白のコートで撮影してレコードジャケットでも使っています。
グレッチ使用ギタリスト好みのデザインだったのでしょうか?

 

 

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1958年映画「闇に響く声/King Creole」でのエルヴィス・プレスリー
ここではネクタイを締めています。
これもコートというより軽いジャケット感覚で着用している様にみえます。

 

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リトル・リチャードとエディ・コクランに挟まれた中央のアリス・レスリー、前あわせが逆になっていて当時レディースが存在した事が判り、実際まれに今でもヴィンテージ市場でも見かけます。

これらの写真の着こなしからみてもコートとはいっても冬物アウターとしてのコートでは無くて今で云うジャケット、ブルゾン感覚なのでしょう。
実際アメリカの1950年代当時の広告でもSports Coatと記載されているものとSport Jacketとの違いはなくてCoatとJacketとは基本的に上着という認識で同じ扱いなのです。
これら一連の写真の着こなしを見ても冬物のオーバーコートとして着用してはいないですね。

なので季節を問わずに上手く着こなして頂きたいアイテムです。

 

 

LOT.746 Danny Coat

 

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ジーパンはいつから細くなったのか?

2016.02.13

1950年代終わりから1960年代に入ると洋服全般全てスリムなシルエットに変わって行きます。
ジーンズなどもスリムなパンツが主流になりますが、1950年代でもスリムジーンズとまではいきませんがパンツの先を少し細くテーパードさせた2タックパンツなどが1950年代半ば、2-トーンの切り返しやプリーツが入ったピストルパンツ、ステッチ入りパンツを中心に多く見られる様になり通常の2タックパンツとのシルエットの違いが出てきます。

1950年代は若者向けの雑誌に定着せず一瞬で消えてしまったデザインの洋服が沢山みられますが、先細を売りにしたカジュアルパンツなどの広告が存在するのは後の流行を先取りしていたとも言えます。
そういった流れも影響したのか1950年代のリーバイス501はストレートジーンズですが映画などではやや先細に形を変えているのが判る写真が存在します。

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1958年映画「闇に響く声/King Creole」でのエルヴィス・プレスリー
ロールアップしたリーバイス501のシルエットがやや細身に見えます。

 

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拡大してみるとロールアップした部分から見えるデニムの裏地、セルビッチ部分の幅がやたら広いのが判ります。先を詰めた分の余りがセルビッチ部分にまわって広くなっています。

 

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1953年映画「乱暴者/The Wild One 」でのマーロン・ブランド。
こちらもロールアップ部分のセルビッチが現行品より広いのが判ります。
1953年の時点でもこの方が良いと判断してシルエットを変えているのは興味深いです。

エルヴィス、マーロン・ブランド共に骨盤は太めなので当時の不良を演出するのには効果的だったのでしょうね。

 

 

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オーソドックスな八枚剥ぎ仕様のキャスケット

2016.02.12

一般にカスリと呼ばれるフレック模様やネップ柄は数多く存在しますが、横に入る波状のフレック模様は現行品ではあまり見かける事が無い希少なファブリックです。
オーソドックスな八枚剥ぎ仕様のキャスケットはアメリカ南部のストリートミュージシャンが被っていたやや大きめのシルエットをイメージして製作。
粗めのフレック模様が織り込まれた生地を使用した、50sテイスト溢れるキャスケットです。

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こちらはブラック、霜降りパターンが引き立ちます。

 

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こちらはブラウン、八枚剥ぎ仕様なので中央から放射状に横カスリが美しく広がります。

厚手で太目の畝が特徴のコーデュロイジャケットと合わせてみました。
Corduroy Sport Jacket/Red Rust Brownは同じ茶色系で相性良く着こなせます。

 

LOT.785  Fleck Casquette

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LOT.785 Fleck Casquette
Price…9,200yen(No Tax)
Size…S(56.5cm) / M(58cm) / L(60cm)
Color…Black , Brown
Material…W45%,C35%,AC9%,P6%,N4%,PU1%

 

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2トーンカラーのショールカラー・スウェット

2016.02.11

寒い季節になると重ね着でシルエットの崩れが気になると思います。
50sのスウェットの雰囲気を保ちながら細身のグレーディングでジャケットやブルゾンのインナーとしても使える薄手のスウェット生地を使用したプルオーバーのショールカラー、襟部分は小ぶり浅めに設定しました。

 

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ペンダント等のアクセサリーをワンポイントにする場合、通常のショールカラーだと肌に直接着けないと収まらないのでアクセサリーが隠れてしまいますが、浅めの襟設定のデザインは襟の外側にペンダントを着けても調度良い位置におさまります。
50sヴィンテージのスウェットにある色合いの2トーンカラーを選びました。

 

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薄手の生地ですがピッタリと着られる形なので意外と暖かいです。

 

 

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元々インスピレーションを受けたのはこの写真
1956年12月にメンフィスのブラックミュージック専門のラジオ局WDIAのイベントでの楽屋風景、手前向かって左はジュニア・パーカー、エルヴィスの歌うミステリー・トレインは彼がオリジナルです。

そして中央のエルヴィス、右のボビー・ブランドの両名が着ているショールカラーの襟が以外と小ぶりで特徴が有り、これはスウェットでは無いと思いますが面白いです!
ヴィンテージでもVゾーン浅めのショールカラースウェットはあまり見かけないのですが、
逆にこの写真のイメージを参考に再構築したのがこのShawl Collar Sweatです。

 

 

 

LOT.776  Shawl Collar Sweat

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LOT.776 Shawl Collar Sweat
Price…11,000yen(No Tax)
Size…36,38,40
Color…Masterd-Navy,Red-Black
Material…Cotton 100%

 

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50sジャケット当時の着こなし

2016.02.10

ポール・ニューマン主演映画「傷だらけの栄光・Somebody Up There Likes Me」
1956年に製作された作品ですが実在したボクシング世界ミドル級チャンピオン、ロッキー・グラジアノの生涯を描いた内容は日本でも影響を与えたらしく後に「あしたのジョー」でうまく使われています。
すぐ喧嘩をするが弱いものイジメはしない、女性に対してはシャイである、子供達にも慕われている下町のヒーロー、刑務所を何度も脱走している等、この魅力的キャラクターを巧く昇華したポール・ニューマンの演技も光り、この作品をプロットに様々な作品が派生していったのでしょう。
さらには注目すべき50sファッションアイテムが沢山登場します。
一度にはとても紹介出来ないくらいなのでまずはナッソージャケットの着こなしを!

 

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ロッキー役のポール・ニューマン、襟なしシャツにナッソー。
ロカビリーシンガー的着こなしとは違い、襟なしに合わせるところが当時のリアルなストリートを感じさせ現代の目で見ても逆に魅力的ではないでしょうか?。
マーロン・ブランドにも通じるタフなイメージ。
ジャケットの形状はHollywood Sports Wear/CarmelまたはCalifornia Sports Wear/Palominoに似ていますが、恐らくカーメルでしょう。
注目したいのは3つボタンなのにあえて一番下のみを留めている所!
Vゾーンが広くなる事で厚い胸板が強調されます。
当時の不良的着こなしです。

 

 

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エルヴィスも1957年映画「監獄ロック・Jailhouse Rock」で刑務所あがりのロック歌手役を演じていますがここでも意識的に3つボタンの一番下のみを留めています。
これはHollywood Sports Wear/Capistrano着用、衣装ではなくて自前です。
エルヴィスの場合は1955年、56年のプライベートでもこのパターンが多いので自然になった様に見えますがこの時期、映画での役作りに対してはかなり意欲的だったので他のシーンと比べて考えるとここは演出でしょう。

さすがです。

 

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ナイロンジャケットは意外と高額だった

2016.02.05

1954年10月のLIFEからマックレガーの広告。
ジェームズ・ディーンが1955年映画「理由なき反抗」でこのモデルの赤を着用していた事が分かり、ナイロンアンチフリーズ・ジャケットは古着市場でもずいぶんと高額になってしまいましたね。
この広告だと価格は当時22ドル95、マックレガーのブランド価値もあり割と高めです。
他ブランドだと当時のシアーズカタログに掲載されているヘラクレスのナイロン・ジャケットはリバーシブルタイプで14ドル50、アーガイルパターンのレーヨン・ジャケットで9ドル前後ですから比べてみるとナイロンアンチフリーズは高いです。
ヘラクレスのレザー・ジャケットで22ドルくらいから始まりますからMcGREGOR ANTI-FREEZE NYLON JACKETは当時の革製品並みの価格です。
ナイロン素材は1940年代にはフライト・ジャケットなどに既に採用されていますが50年代当時でもまだ希少な新素材であった事が価格からみても判ります。

 

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これは20年以上前に購入した50年代のナイロンフリースジャケット。
赤色が気に入って良く着用していました。
ところが今頃になって気付いたのですがこれはリバーシブルだったのです。

 

 

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裏返すと黒のナイロン・ジャケット、しかも裏地が赤になってしまいレア度満点!
ブラックナイロンは人気アイテムですから今は高額です。
売られていた時は赤のフリースが表になっていたので裏地がナイロンと言う事の意味を深く考えていませんでした。
なんたる不覚…
90年代前半、50年代のナイロンは古着市場でも今ほど注目されていなかったと思います。
ちなみにフリースはWikipediaだと1979年に開発されたと記載されていますが50年代のシアーズカタログではNylon Fleeceという商品名を多く見かけます。

LOT.765 Nylon Sports Jacket

1950年代のヴィンテージをベースに製作しました。
表地にナイロン、裏地はアクリルボアを配し、軽量且つ防寒性に拘ったジャケットです。
襟元のリブをシングルではなくダブル織にしたところもポイントです。

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ロックンロールパンツ、サイズ別履き比べ

2016.02.03

1950年代のWestern Pantsを基に製作したROCK’N ROLL PANTSはジーンズの様に着こなすイメージを取り入れ当時のヴィンテージよりも股上がやや浅めに作られております。
その為ROCK’N ROLL PANTSの場合はジーンズの様にあえて大きめのサイズを選ぶのも面白く
シーン別にサイズ分けするとイメージも変わり様々な着こなしに対応できるアイテムとなります。

モデル身長175cm体重63kg、W30,W32,W34inchの3サイズで確認してみました。

 

LOT.706 Rock’n Roll Pants Black/size:W30

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ぴったりサイズなのでベルト無しでもシルエットは崩さずに色も黒を選んだ分更にタイトに見えてきます。 靴はVAMP SHOES。

 

 

LOT.706 Rock’n Roll Pants Charcole Gray/size:W32

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ワンサイズ大きめです。このくらいの方が動きやすくてちょうど良いですね。
ベルトはAce Western Belts約38mm幅使用。
ベルトループの後側がセンターに無いシンプルなデザインはPants腰周りに余裕がある場合、ヒップラインが下がりやすいのでベルトで補います。
靴はVAMP SHOES。

 

LOT.706 Rock’n Roll Pants Camel/size:W34

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ベルトはAce Western Belts、太め約43mm幅使用。
靴はAttractions Roper Boots。
パンツはCotton 100%、やや薄手のヘリンボーン柄はワークパンツ的な感じで生地の余りやシワの感じもブーツを履いて相性良く履けます。

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