【傷だらけの栄光】ポール・ニューマンの着こなし
2016.02.28

1956年の映画「傷だらけの栄光・Somebody Up There Likes Me」
ストーリーも良いけど主演のポール・ニューマンの着こなしが魅力的な一面もあり、見逃せない映画です。
各シーンで注目するファッションが登場するのは、ボクシング映画としては意外な感じもするのですが…。とはいえ当時のニューヨークスタイルの不良的着こなしが多く感じられる映像は今見ると注目すべき点が多く見受けられます。
このシーンは1940年代の設定ですが肩幅広め、ショート丈のコート、Vゾーンが広く開くタイプでジャケットの様にも見えるタイプです。
通常この手のコートには襟付きシャツを合わせる所ですがこれは襟なし、しかもスウェットシャツに見えます。
よく見ると襟首の前身頃にV字の縫い、Vガゼットが確認できます。
40~50年代に良くあるタイプのスウェットですね。
帽子は恐らくフェルト製のソフトハット。
パイピング仕様のブリム。
通常は両サイドがくぼんだ中折れハットに多いデザインですがどうもくぼみが無い様に見えます。
おそらく頭頂部の中央部分を無理やり折り込んで浅めのクラウンに変えたからではないかと思われます。
スウェットが丸見えなVゾーンの深いショート丈コートに対してドレスダウンしたソフト帽、1940年代にしては現代の着こなしにも通じる魅力的なシーンです。
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